コザクラインコといえば華やかな羽根色が特徴的です。また、「ラブバード」と呼ばれるほど愛情深い性質を持ち、パートナーとなった相手とは一生を共にします。特に雛のときから育てると飼い主によく懐き、豊かな愛情表現をしてくれるでしょう。
比較的体の丈夫な鳥ですが、雛のときは飼い方に注意しなければなりません。大切なパートナーを我が家にお迎えする前に知っておきたいポイントをまとめました。
体温を下げない飼育環境
雛はまだ羽根が生えそろっておらず、体温が下がりやすい状態です。しっかりと保温してあげましょう。
プラスチックのケースや、わらなどで編んだふごと呼ばれる入れ物に入れ、ペットヒーターを設置します。25度~30度に保てるよう、気温の低くなる朝晩の時間帯も温度計を使ってチェックします。
餌の作り方
一般的には粟玉(剥いた粟に卵黄などを絡めたもの)とパウダーフードをお湯で溶かして与えます。粟玉だけでは栄養素が足りないため、パウダーフードの割合を多めにします。10分ほどふやかし、よく混ぜて人肌程度の温度にします。パウダーフードが固まってしまうと中が高温になるため注意が必要です。
このとき気を付けることは、餌の作り置きをしないこと。カビが生えるなど傷みやすいため必ずその都度作りましょう。
餌の与え方
雛を手のひらにのせ、スプーンまたは専用の道具を使って与えます。コザクラインコの体温は人より高いため、充分に手を温めてから乗せましょう。
餌が冷めると消化不良を起こしてしまう可能性があるため、与えている途中で冷めてしまったらゆせんで再度温めるか作り直してください。
鳥類にはそのうという器官が首にあり、食べたものを一時的に蓄えておくことができます。ここがしっかり膨らむまで食べさせましょう。
休ませて成長を見守る
新しい家族となったコザクラインコをかわいがってあげたいところですが、あまり構いすぎると体力を消耗してしまいます。自分で餌を食べられるようになるまでは安静にして成長を見守りましょう。
気になる価格は?
コザクラインコといえば、ノーマルといわれる赤いお顔に緑色の体をした種類。このノーマルの相場は7,000円~9,000円です。
品種の違いで価格にも幅があり、希少価値が高くなるほど価格も高くなります。
ルチノーといわれる種類であれば9,000円~15,000円と少々お高めですが、黄色い羽根色が鮮やかで目を引きます。
他にも多種多様な品種がありますので、ぜひ比較してみてくださいね。
まとめ
雛のうちは体力が落ちてしまわないよう、しっかり保温して環境を整えてあげましょう。
餌の温度に注意し、作り置きはしないこと。こまめに様子を見て、成長を見守ることも楽しみのひとつですね。
自分で餌を食べられるようになるまでは多少手はかかりますが、信頼関係を築く第一歩です。甘えん坊で好奇心旺盛なコザクラインコは、飼い主にたくさんの愛情を注いでくれることでしょう。
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