ペットを飼うということは、同時に、ペットの命をその手で預かることでもあります。
では、コザクラインコが嘔吐した場合、私たちはどのように判断して、行動すればいいのでしょうか?
そこで今回は、「コザクラインコ×嘔吐」をテーマとして話していきたいと思います。
コザクラインコに迫る恐ろしい2つの病気!どんな治療法があるの?
実は、嘔吐が健康のサインとなっている怖い病気が2つ存在します。
それらの病気の原因や治療法とともに、これからコザクラインコに関する嘔吐について紹介していきます。
吐いて、下痢する恐ろしい病気とは?
「メガバクテリア症」と呼ばれるもので、マクロハブダス・オルニトガスターという胃の内部に存在する酵母の1つが原因です。
症状としては、嘔吐、全粒糞、糞が軟らかい、下痢、血便などを挙げることができます。
また、餌を食べる気力がなくなり、殻付きの餌は剥くだけで、飲み込まないことも少なくありません。
感染経路は、親子間の給餌によるものが多く見られます。
その他に、感染した親鳥の排泄中にメガバクテリアを口から取り込んでしまうことが考えられます。
顕微鏡でメガバクテリアの検出を行い、投薬によって治療することが可能です。
発見が早ければ早いほど、その後の経過もよくなりますが、遅れれば胃に腫瘍ができるおそれもあります。
粘性の吐しゃ物を吐いたり、食欲を低下させたりする病気は?
「クリプトスポリジウム症」と呼ばれる、寄生虫によってもたらされるものです。
コザクラインコの場合は、年齢を重ねた5歳以降になってから発症することが多いです。
発症すると慢性的な吐き気が朝に見られ、ネバネバした吐しゃ物を吐き出します。
しだいに食べる気力もなくし、身体は弱っていくばかりです。
ヒトや多くの動物に感染するクリプトスポリジウムが発見されていますが、鳥類に適した駆虫薬は開発されていません。
そこで、ヒトに有効な薬剤を使って治療を行いますが、完全に駆虫することはできません。
まとめ
コザクラインコが「吐く」際には、他に症状がないか確認をしましょう。
上で挙げたような症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院を訪れるようにしましょう。
科学技術が発達した世の中で、まだまだ不確かなことが多いのだと改めて思いました。
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