フォアグラはガチョウやアヒルの肝臓というのはよく知られていますが、鳥類は肝臓に脂肪を貯めてしまいます。

ですから、飼っているコザクラインコの肝臓も飼い主さんが気付かぬうちに悲鳴をあげているかも知れません。

では、コザクラインコが、もし肝臓に病を抱えたらどんな症状が現れるのでしょうか?

コザクラインコが肝臓病になったら…!どんな症状が出るの?治療とは?

ペットを飼い始めると気をつけないといけないのが、病気の症状についてです。

そこで今回は、コザクラインコもかかってしまうおそれのある脂肪肝症候群について紹介していきます。

コザクラインコ 肝臓病 症状 治療

脂肪肝症候群っていったい何?

脂肪肝症候群は、鳥類版のメタボリックシンドロームの1つと考えると分かりやすいです。

過食、脂肪の摂取過多、タンパク質不足、運動不足、など様々なことが原因となります。

鳥類は肝臓に脂肪が蓄積されやすく、太ってしまうと脂肪肝症候群を起こすことが多く見られます。食べ過ぎはメスに多く、その原因は持続発情によるもので、産卵のために食べる量が増えます。

また、肝臓で産卵の準備のために脂質が作られるために肝機能の低下を招いてしまいます。軽度の場合は症状が現れませんが、肝機能障害が進行したり、高脂血症が進行すると羽毛が変色したり、変に形成されたりします。

コザクラインコでは、緑の体色が赤色になったり、羽毛がスカスカになったり、などします。

脂肪肝症候群の治療はどうするの?

治療法としては、内科的な側面から肝臓の機能を改善し、高脂血症の改善を軸にして行われます。出血傾向が見られる場合には、止血剤、ビタミンKの投与が行われます。

太り過ぎているコザクラインコについては、食事療法による減量、運動する時間を増やすように指導します。くちばしの伸びすぎが見られる場合には、定期的にトリミングを行っていきます。

スポンサードリンク

肝障害が軽い場合は完治しますが、重い場合は完治することが難しいこともあります。投薬の効き目は、換羽後に正常な羽毛が生えてくるかどうかによって判断できます。

もし、換羽が起こらなかったり、換羽後に再び異常な発毛が現れたりする場合は、投薬治療を継続しなければなりません。

まとめ

脂肪肝症候群とは、鳥類版のメタボで、複合的な要素が絡み合って肝臓に脂肪が蓄積されてしまいます。

特にメスは卵を産むために、食べたら食べた分だけ太りやすい傾向が見られます。

飼い主さんが注意すべきことは、無駄な発情をさせないことと、食事の内容に気を配ることです。

スポンサードリンク

今のあなたにおすすめの記事
スポンサードリンク