鳥の雛は、本来は親鳥から口移しで餌をもらって育ち、徐々に自分で餌を食べられるようになります。飼い主が親鳥の代わりに雛に「挿し餌」をすることで元気に成長していきます。

雛にとっては大切なエネルギーの源なので、ポイントはしっかりと掴んでおきたいところです。

粟玉とパウダーフードを使用することがおすすめ

一般的には粟玉とパウダーフードを混ぜたものを与えます。粟玉とは、むき粟に卵黄などを加えたものですが、これだけでは栄養が不十分です。

この時期の栄養バランスが成鳥になってからの体質に影響するため必ずパウダーフードを加えるか、パウダーフードのみで使える総合栄養食タイプを使用しましょう。

コザクラインコ 挿し餌 作り方 回数 期間

ただし、パウダーフードのみで与える場合は消化が良いので挿し餌の回数を増やします。弱っている雛は粟玉が消化できないことがあるため、そういった場合もパウダーフードのみを与えます。

挿し餌の作り方

まず粟玉とパウダーフードを混ぜ合わせ、約38度のお湯を加えます。なめらかになるまで混ぜ、人肌程度の温度にします。手の甲に垂らして熱さを確認してもよいでしょう。

パウダーフードが固まってしまうと中が高温になるため、ダマになるようなら先にお湯で溶いてから混ぜ合わせることを薦めます。パウダーフードの濃さは商品の表示の通りに調整し、成長に伴い少しずつ濃く、固くしていきます。

雛は冷たいよりも熱いほうがよく食べますが、熱くしすぎてそのう内を火傷してしまっては大変です。約38度が理想の温度です。

与えている途中で冷めてしまうと体温を下げてしまう恐れがあるので、ゆせんをして温度を保ちながら与えるか、作り直しましょう。

与え方

充分に手を温めてから雛を手に乗せ、専用のスプーンなどを用いて与えます。万が一落下してもケガのないよう低い位置をキープしましょう。このときチェックするのは、そのうの膨らみです。

そのうとは、餌を一時的に貯蔵しておく器官のことです。ここが餌で膨らんでいることを確認します。

与える回数

コザクラインコの雛は、健康であれば食欲旺盛ですので欲しがるだけ与えても構いません。回数の目安としては、生後23週間の雛であれば、朝7時~夜10時までの間で67回与えます。

生後30日前後でひとり餌の練習を開始しますので、回数を減らしていきます。その都度そのうの膨らみを確認することがポイントです。1回の量は満腹になって食べなくなるまでです。

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与える期間

コザクラインコが挿し餌を卒業する目安は、生後40日前後です。もちろん個体差はありますが、コザクラインコは甘えん坊な性格ですので挿し餌の卒業に苦労する方も多いようです。

挿し餌を食べた量、体重、撒き餌の減り具合をよく考慮し、徐々にひとり餌へ切り替えることが大切です。

まとめ

雛に与える挿し餌は、なにかと注意点が多いように感じますが、愛情を注いで大切な命を育てることはとても感動的です。

人間の赤ちゃんと同じように、自分で食べられるようになった姿を見て、「あんなに小さかったのになあ」を思う日がくるでしょう。元気で健康な体でいられるよう、丁寧なお世話を心掛けましょう。

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